楽つみ木ワークショップ誕生秘話

楽つみ木ワークショップの誕生秘話。その1

   

 

■楽つみ木遊びの始まりは1985年頃でしょうか。■

1985年ごろ私たちは横浜には10年以上住んでいました。
中区平沼、から山手の竹の丸保育園に約9年近く2人の子どもが 通ってました。
新米のお母さん、お父さんで、保育園の先生方に親子 育てていただきました。一番楽しく、そして大変な時、思い出が横浜には たくさんあります。

保育園卒園後、当時長女の通っていた小学校、平沼小学校は600人以上、周りには自然が無い教育環境を憂慮、つみ木おばさんはもっと環境の良い自然豊かな所で勉強させたいと考えていました。(つみ木おじさん、おばさんは団塊の世代、受験地獄に疑問を感じていた)

そんな時出合ったのが『教科書を子ども達が創る学校』新潮社、という本でした。
それは長野県の戦前から「信濃教育」を実践している小学校のルポしたもので、すぐさま私がその実践校数校に行きお話しを伺い、校舎を見学させていただきました。その後横浜から引っ越しして、4月から2年次で大町西小学校に転校しました。長男は地元の保育園の年中さんに入りました。
その小学校は総合学習(信濃教育)を戦前から取り入れている実績のある、地域に根差した、保護者との連携も良い、学校、先生、こども達、保護者、地域、そして色々な実践、作業プログラム(総合学習) を取り入れた学び合い(教育、と実践)実行していました。(私は松本で家具創りを一から学ぶ専門学校に入りました。36歳で脱サラ。)木工とつみ木が暫くしてから繋がる事になります。 そこが実は楽つみ木の活動(ワークショップと総合学習の視点の混ざり合い)の原点のように思っています。

 

■大町西小での総合学習(ゆとり教育にあらず)
日々の生活(勉強、学び)の中に国語、算数、理科、社会、工作、音楽、美術の気づきの目線がある、その事を子どもたちに共通理解の上、時には算数的理解、時には理科、社会と言った道筋をつけ、こども達に考える力を養う。

具体例:
目標:1学年、クラス単位でメスヤギを育てる。
   1年間子どもたちの力でヤギさんを健康に育てる。

課題:その中で色々な解決しなくてはならない問題が起きてくる。(解決能力)

具体的課題: 名前を決める
ヤギ小屋、掃除、えさやり、当番、堆肥、特に冬のえさやり、夏は緑の草があるが冬は無い、えさをどのように手に入れるか。
子どもの課題。そこで思いついたのが廃品の回収(ビール、一升瓶、新聞紙、段ボールなど)を集めてお金にしよう。それでヤギさんのえさフスマを買う。(社会)
地域の人たちへの呼び掛けよう、廃品回収の案内を子どもたちが相談して(文章、チラシづくり、国語)、日を決めて、学校のグラウンドに持ってきてもらう。
実際の事ですが、ビール瓶、一升瓶が1000本以上集まる大仕事。 大型トラックも3台ぐらいやってきた。 瓶を正確に数えて業者さんに納品書、請求書を渡さなくてはなりません。 1000以上の数をどのようにして、こども達は難問題を抱える解決して行く。

十本を一つの塊として作り、同じ塊を間、離して整列させる、塊を数える。 ここに算数の原理(足し算、引き算、掛け算、割り算)をここで知ることになる。

そしてもう一つ大変な出来事、お産があります。 毎日の日誌をつけ、様子を観察。娘の当番のとき破水があり、こどもにとっては これは、出産を見届ける。生命の誕生。
子ヤギの体お親ヤギがなめる。 子ヤギが今度は母親のお乳に。(生命、生物、理科) お乳を今度は自分たちでおそるおそる絞る。ミルクを子ども達が煮沸して味見。 その後クッキー、を作って、その喜びの体験を詩に、作文にそれに音を重ねて 音楽に。(情操教育)

ほかにも長野県鉄道一周マラソン(一年かけて、毎日少しずつ校舎一周(基本の距離)を重ねてスタンプがもらう。(体育)

地元の大工さん指導でヤギ小屋を本格的に、ノミ、のこぎり、かなづちを子どもたち全員で作る。(工作)

この様な実践体験教育をつみ重ねて、こども達の心合わせの喜び、相互の協力と信頼の助け合い がじつに子どもたちに見事に素敵な人格者になってくる。(教育の目標) 当然親たちもその実践現場に興味があるので率先して駆り出される。保護者、こども、学校 の自発的な連携基盤、絆が出来る。 親としてこの信濃教育を2年間楽しく体験を蓄積出来ました。 この経験が暫くして楽つみ木ワークショップ(遊び、遊び合い、学び合いの信頼関係構築プログラム)に繋がります。

 

   

 

■遊び、遊び合いこそ最高の教育メソッドとつくづく思います。
遊び合いで心のふれあいが起き、助け合う仲間になり、学び合いの良き関係に発展する。 そして子どもたち一人一人を信頼し子どもたちと協創する環境。初期の人間関係の時に実行すべし。子ども達に教えることよりも考えさせる力を、指示待ちの子どもを作らない。いじめなんかしている場合ではなく、一緒に楽しむ、困ったことをお互いに話し合い、解決する、そして喜び合う感動を共有する。 これが楽つみ木遊びの、遊び合いがもたらす人間観、世界感です。 この経験を小さき時に、とことん、やること、継続してやる環境を整えることですね。

 

■もちろんつみ木の遊び合いは心的に苦労されている方も、身的に苦労されている方も 実に、いろいろなしがらみを忘れて、遊びに没頭出来ます。
童心にかえることが出来、ストレスから解放されるに違いありません。そこを確認して、自ら次を考える。

   

 

■たかがつみ木ですが、小さきつみ木の無限の世界一緒に体験しましょう。

きっと大切な忘れ物(人生を生き抜く社会力)を再発見する事になるでしょう。

 



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